お絵描き遍歴の話

お絵描き 日記

今回は私の人生に無くてはならない存在になった『お絵描き』について振り返っていこうと思います。
今でこそもりもり絵を描いてますが最初は文字書きだったんですよね。びっくり。


【始まり】
幼い頃は特別意識してなかったけどお絵描きすることが普通に好きだったような気がします。学校の授業や宿題で絵日記描いたりとか。自由帳にポケモンのらくがきしたりとか。そういうレベルのやつ。
一番古い記憶で覚えているのは小学生の頃に『たまごっち』の漫画をコピー用紙に模写したことかなあ。ちゃんとコマも定規で引いて割ってました。母に見せたら「凄い!」って褒めてもらえたのが嬉しかったっけ。
実は大人になるまで漫画の単行本を買うってことをあんまりしてなかったんですよね。だから模写をすることって近年まで経験が少なかったです。そんな子ども時代は『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』が好きでした。心霊系ってめちゃくちゃ苦手なんですが絵柄が可愛くて好きだったな~。


【最初で最後の挫折】
そんな感じでなんとな~くお絵描きが好きだった小学生のわたくし、タイトルにもある通り最初で最後の挫折を中学生で味わいます。
中学校の部活って色々種類があると思うんですが体験入部があってそこで私は友達に誘われたか何かで吹奏楽部と美術部に参加しました。まあ吹奏楽部は音楽関係を一切やってきていなかったので「クラリネット吹いても吹いても全然鳴らない…」という薄い思い出しかありませんが問題は美術部。
先輩をモデルにデッサンしてみよう!的な内容だったと思います。美術部だしデッサンだしそりゃあ写実的に描きますよね?当時12、3歳のピカピカの中学生ですよ。私も当時出来る限りの画力で一生懸命描きました。あれが生まれて初めてのデッサンでした。
顧問の先生が「じゃあ皆が描いた絵を見せ合いましょう」と言うわけです。私は今でも若干トラウマ的な意味ではっきり覚えています。

誰一人…は言い過ぎかもしれませんがほとんどの人がアニメっぽい絵を描いていて「かわいい~!」と言われていたことを。
そして私が描いた写実的な絵を「すごくリアルやね(苦笑)」と言った美術部の顧問の先生のことを。

一瞬「え!?描くの間違えた!?」と思ってめっちゃ恥ずかしくなったんですよね場違い感凄まじくて。今なら「いや美術部やん!?!?!?」と周りがおかしいことに気付けるんですが。当時中学生になり立てのちいさいチキンハート、いやシャークハートを木っ端微塵に砕くには充分でした。
美術部で美術をやったら笑われるという地獄。
そんなこんなで当然美術部には入りませんでした。今考えると入っとけば良かったなあと思いますが無理だよね。心が折れた私は図書室で本を読んだり小説や詩を書いたりする文芸部に入ることになりました。文字に救いを求めて…。
でも文芸部に入ったことによってオリジナル小説を書いて『創作』というものに興味を持ち始めたので良かったのかなと今では思っています。


【第一次お絵描き期】
中学生で心に傷は負いましたが絵を描くこと自体が嫌いになったわけではなかったので友達と交換絵日記のようなことはしていました。
そうしてトラウマも忘れかけた高校生。友達に誘われてイラスト部に入部したことがキッカケで初めてペンタブを買うことになりデジタルお絵描きに移行します。(おたくでは無かったのでアウェーな雰囲気に途中で辞めてしまいましたが…)
ツイッターなどのSNSがちらほら出ていたので私もアイコンくらいは描けるようになりたいなあと思って好きなゲームのキャラクターを描いたりしていましたが、当時はまだまだ文字書き全盛期だったのでこれといってお絵描きに熱が入ることも上達することもなく。ゆるく描いてました。


【第二次お絵描き期】
自分の中ではこの第二次お絵描き期が一番人生を大きく変えた出来事だと思っています。
ツイッターで初めて創作用アカウントを作って小説を書いたりたま~に絵を描いたりしていました。最初の個人サイトもその辺りで作ったかな。
で、ふと気付いたんですよね。「自分の頭の中にある創作を目で見える形にするには絵の方がいいのでは?」と。そこから少しずつ文字を書くことから絵を描くことを中心に本格的に創作活動をし始めました。全身描くの苦手だしめちゃくちゃ下手でしたがそれでも文字を書いていた頃より自分の頭の中でだけ動いていたキャラクター達を自分以外の人に見てもらえることによって、今まで以上にキャラクターが生き生きとするようになりました。それと同時に色んな創作の世界観を生み出せるようにもなり自分の想像力を鍛えることにも繋がったような気がします。
そして“自分の絵柄”というものを徐々に確立することが出来たのも創作活動のおかげでした。こんな感じの経緯だったので自分のことを“絵描き”と呼ぶことに違和感を感じて近年まで名乗れませんでした。


【第三次お絵描き期】
というかほぼ現在ですね。ある程度自分の思い描いた絵が描けるようになり去年の今頃から有償依頼の受付を開始してちょっとずつイラストレーターとしての活動を始めました。ぽつぽつとご依頼のご相談を頂けるようになって本当にありがたい限りです。
今までの私の創作活動もといお絵描き活動は一枚絵を描いてキャラクターのストーリーや考察のような創作ツイートでその絵についての補足を文章でしていました。
最近は線や塗りの手数を増やしたり構図の練習をしてみたりまた少しずつ絵柄が変わってきました。来年で創作活動も10年になることだし「もうそろそろ良いんじゃない?」という気持ちが芽生えてきました。

そう、漫画です。

私にもついに漫画を描くべき時がやってきたのかもしれません。「アイコンくらい描けたらいいな」という想いで始まった私のお絵描き活動は創作によって無くてはならないものとなり、自分の絵にお金を出してくださる方がいらっしゃるというありがたいものにまで進化しました。
そして今年は念願のイラスト本を製作することが出来ました。じゃあ次やることと言えば?漫画でしょ!と決意したわけです。
今まで以上に自分の頭の中にあるストーリーを分かりやすい形にして色んな人に見てもらいたい。自分の頭の中で生きているキャラクター達を世に出してあげたい。そう考えて現在鋭意制作中です。

もう既に背景練習しとけばよかった~!!となっていますが、まず1話の完成を目指して描いていきたいと思っています。頑張るぞ!

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